部屋を整えるとき、収納ボックスやカゴはとても頼もしい味方です。
どんなに物が多くても、箱にまとめるだけで空間が落ち着いて見えることがあります。
けれど、「どんなボックスを選べばいいの?」「カゴって意外と使いにくいのでは?」と悩む人も多いですよね。
ここでは、見た目もやさしく、使いやすい収納を叶える工夫をご紹介します。
1.素材で雰囲気を整える
収納ボックスやカゴを選ぶときは、まず「素材」に注目しましょう。
プラスチック製は軽く扱いやすく、湿気にも強いので洗面所やキッチンにおすすめです。
天然素材のラタンやシーグラスは、リビングや寝室など柔らかい空間によく馴染みます。
布やフェルト素材のボックスは角が丸く、やさしい印象を与えてくれます。
通気性や耐久性もチェックすると安心。重い物を入れる場合は底がしっかりしたものを選びましょう。
具体例
- 洗面所のバスタオルはラタンバスケットに入れ、湿気が気になる場合は底に防水シートを敷く
- キッチンの乾物や調味料は透明プラスチックケースに入れて湿気や汚れから守る
2.色で「まとまり」を出す
色の統一感は収納を整えるうえで重要です。
真っ白で統一するのも清潔感が出ますが、ベージュやグレー、木目調などの中間色を選ぶとナチュラルな雰囲気に。
同じ形・同じ色でそろえると、シンプルでもおしゃれに見えます。
濃淡を組み合わせると奥行きや立体感が生まれます。
具体例
- クローゼット内は濃いグレーとライトグレーでボックスをそろえ、服の色とのバランスを取りやすく
- 子ども部屋ではベースカラーをホワイトにし、カラフルな小物を差し色として取り入れる
3.ラベリングで「使いやすさ」と「美しさ」を両立
中身がわからないと使いにくいので、ラベルで明確にしましょう。
シールラベル、クラフトタグ、木製プレートなど、好みや空間に合わせて選べます。
文字フォントを統一したり手書きにすると温かみが出ます。
具体例
- 食品ストック用のボックスは横向きにシールラベルを貼り、棚に並べても中身が一目で分かる
- 書類や小物は縦にタグをつけ、引き出しから取り出すときにすぐ判別できる
4.見せる収納と隠す収納のバランス
すべて隠すと冷たい印象になることも。
お気に入りの小物はカゴに入れて「見せる収納」に。飾る数は少なめで余白を残すのがポイントです。
生活感の出やすいものは「隠す収納」に。引き出しや箱をうまく活用すると、見た目もすっきりします。
具体例
- リビングのリモコンや文房具はラタンバスケットにまとめ、テレビ台の上をすっきり
- 洗面所の小物は透明ケースにまとめて見せる収納、掃除用品は引き出しに隠す
5.サイズ選びと配置の工夫
「どこに置くか」「何を入れるか」を決めてから購入することが大切です。
棚やカラーボックスに合わせる場合は採寸をして購入しましょう。
重ねる場合は下のボックスが取り出しにくくならないよう注意。
具体例
- カラーボックス内は手前に浅め、奥に深めのボックスを配置
- キャスター付きの小型カゴに洗濯用品を入れ、必要な場所へ移動しやすくする
6.使いながら整える
収納は一度完成させても暮らしの変化とともに使い勝手が変わります。
「ちょっと出しにくいな」と思ったら配置を変えましょう。
季節用品や衣類も必要な時期だけボックスを取り出すと管理しやすくなります。
具体例
- 冬はブランケットやマフラー、夏は扇風機や帽子を同じボックスに入れ替える
- 定期的にボックスの中身を見直すと、不要な物を減らしつつ新しい物も取り入れやすくなる
✨まとめ
- 素材と色をそろえる:プラスチック・ラタン・布などの素材と色の統一で統一感と温かみを演出
- ラベリングを活用:中身がわかるラベルやタグで使いやすく、美しく
- 見せる収納と隠す収納のバランス:生活感の出やすい物は隠し、お気に入りは少なめに見せる
- サイズ・配置を考える:棚の高さや奥行きに合わせ、取り出しやすく、必要に応じてキャスター付きも
- 使いながら整える習慣:季節や暮らしに合わせて見直し、必要な物だけを効率よく収納
やわらかな素材や色でまとめた収納は、見るたびにほっと落ち着く空間を作ってくれます。
収納を「隠す」だけでなく、「見せて楽しむ」視点を取り入れることで、毎日の暮らしがぐんと快適に。
少しずつ、自分らしく楽しめる収納づくりを取り入れてみてくださいね。

